2011年11月3日木曜日

Adtech Tokyo 2011 キーノートのまとめ

Clark Kokich(Razorfish, chairman)
広告業界のこれからについて、ざっくり話していた。
  • ブランド戦略は1970-2005くらいまで、実はあまり変わってない。「人々に語りかけること」をずっとやってきた。今はなにが正解かは分からない。
  •  Speciality はものは、ほっておけば常にCommodity化してしまう。それをSpeacialityなままで居続けるための戦略を作るのがマーケティングやブランドの仕事だ。
口コミの効果について
  • バージニア航空やアメリカン航空は、全く広告なしで口コミだけで客をあつめている。そして成功している。
  • 「お客様にブランドについて語らせること」、これが最高の広告になる。
  • スキーに行くのだって、別にスキーだけやるわけじゃない。準備を楽しむし、当日の夜はパーティをする。後になって友人とそれを語り合うし、ネットのコミュニティに書きこむ。そうゆうの体験をTweetされることが最高の広告なのだ。
今後の広告業界について
  • 他の業界の人間が、「広告業界のなにが嫌いか」を常に把握しなければならない。
  • マーケティング戦略(広告戦略)はCEOの考えるべきアジェンダのトップ3の中に入らないことが多い。それがなぜなのか?では何がはいっているのか?を把握する必要がある。
  • いままでの広告業界のビックアイディアといえばテレビだった。それは今は当てはまらない。
  • Nikeの「Write The Future」プロジェクトは、Nike社と広告大手3社との共同の作品。「誰かはじめたか?」は問題ではない。
  • プロダクトを作るときに、「どうやってコミュニケーションを作るのか?」を常に考える必要がある。




野村裕知(日経新聞)

日経新聞のネット版に関する取り組みついて話していた。
  • 新聞は広告媒体としては、2009年にインターネットに抜かれている。
  • 新聞の広告市場は、2000から2010までの10年間で、約半分になった。
  • 新聞社の武器は、「編集力」だ!
  • 記者や編集者が主役だとは思ってない。主役はユーザー。それをつなぐのが我々の役割。
  • 日経新聞のネット版でもアジャイルを導入しているっぽい。2ヶ月で20以上のUIの変更をしたと言っていた。